2011年7月12日火曜日

HR2011-03 『スマートフォン、使い始めもスマートならもっといいな』

田渕

■調査の背景


ここ最近、フィーチャーフォンに代わりシェアを伸ばしているスマートフォン。今年発売予定の携帯電話の内、半数以上がスマートフォンになるといわれています。便利なアプリが次々に登場し、好みのアプリをダンロードすれば便利に楽しく過ごせるようになります。

今回のHIレポートはこれまでと少し趣向を変えて、スマートフォンを購入してから使うまでの過程でスタッフが気づいたこと、思ったことをレポートしたいと思います。

■キャリアの違うスマートフォンを2台購入して気づいたこと

ソフトバンクモバイル(以下、SBM)が提供するアップルのiPhone 4と先月発売されたばかりのdocomoのスマートフォン、SAMSUNGのGalaxy SⅡを、会社で新規契約しました。
先日、店頭で商品を受け取ってきました。その際、商品の他に書類や冊子を沢山渡されました。
これらは全て一つのパッケージに収まっていれば嬉しかったのですが、店の紙袋にそのまま入れて渡されたので意外でした。2つの機種ではそのボリュームが違いました。

受け取った書類がどれぐらいあるか、Galaxy SⅡとiPhone 4それぞれについてテーブルに出して並べてみました。
商品の箱に入っていたマニュアル類も全て取り出しました。
明らかにボリュームが多かったのはGalaxy SⅡでした。

左:Galaxy SⅡ   右:iPhone 4

これらの書類を別表にまとめました。

Galaxy SⅡ(docomo)
店頭で受け取ったもの 中身 部数 ページ数
(1) 申込契約、注意事項など(A4書類) 契約書の控え一式、注意事項、割引案内 8 -
(2) Galaxy SⅡスタートアップガイド Googleアカウントの登録、メールアプリのダウンロード、Wi-Fi接続のセットアップ手順など 1 両面見開き
(3) spモードガイドブック スマートフォンでspモードを使う方法や設定方法 1 101
(4) ご利用ガイドブック(基本編) 料金プランと手続き方法、アフターサービスの案内 1 235
(5) 安心ブック 子供向けサービス、迷惑メール対策、紛失、故障、災害時の対応など 1 42
(6) 国際サービスガイドブック 海外での使用、海外への通話方法など 1 98
(7) ドコモプレミアクラブガイドブック ポイントサービス、優待サービス、安心サポートの案内 1 66
(8) Galaxy SⅡ取扱説明書 クイックスタートガイド、試供品のマニュアル 2 170(端末)
12(試供品)

iPhone 4(SMB)
店頭で受け取ったもの 中身 部数 ページ数
(1) 申込契約、注意事項、アンケートなど(A4書類) 契約書の控え一式、注意事項、オプション案内、接客アンケート 9 -
(2) Eメール案内(A4書類) Eメール(i)のアドレス、ログインID、パスワードが記載 1 1
(3) SoftBankサービスご利用ガイド iPhone 4の基本操作、準備、基礎、応用、Q&A 1 31
(4) iPhone 4取扱説明書 クイックスタートガイド 1 両面見開き

注意)店頭で受け取る書類は、機種、時期、店舗によって変わる可能性があります。


2つを比べて分かったこと。

  1. 申込契約や注意事項関係の書類の量はほぼ同じ。(docomo:(1)、SMB:(1))
  2. ガイドブックの種類はドコモの方が多く、ページ数も多い。100ページを超えるガイドブックが2冊含まれている。Galaxy SⅡに関するものというより、ドコモの提供サービスを紹介したガイドブックが大半。(docomo:(3), (4), (5), (6), (7)、SBM:(3))
  3. 端末の取扱説明書類はiPhone4よりGalaxy SⅡの方が種類、ボリュームともに多い。(docomo:(2), (8)、SBM:(4))

店頭で受け取る書類のボリュームの差は、機種よりもキャリアの差といった方がよいでしょう。紙の書類が充実しているほうがいいか、少ないほうがいいかはユーザーの事情で変わるので一概に言えませんが、後々の管理のしやすさを考えると少ないに越したことはありません。 
最近の電子機器は必要な情報を電子データで提供する傾向にあるので、大型ディスプレイがあるスマートフォンにペーパー資料が沢山付いてきたのは意外でした。

■Eメール設定

スマートフォンを買ったらまず済ませておきたいのはEメール設定だと思います。実は店頭で商品を受け取るとき、店員さんから各機種のメール設定について説明を受けました。

iPhone 4では、「SoftBankサービスご利用ガイド(3)を見て、Eメール案内(2)を使って設定してください。」(要略)と説明されました。これはパソコンのメール設定と似ているのでハードルは低く、難しくないだろうと感じました。
一方、Galaxy SⅡでは、「スタートアップガイド(2)を見てGoogleアカウントを取得してください。その後spモードのメールアプリをダウンロードしてください。それができたらspガイドブック(3)を見てメール設定をしてください。」(要略)と説明されました。私には店員さんが話す内容がすぐに飲み込めませんでした。
さらにGalaxy SⅡはEメール設定で2つのマニュアルを見ないといけないことを知り、使う前から少々うんざりしました。つまりハードルが高い上に多く感じました。

Galaxy SⅡのEメール設定作業

iPhone 4のEメール設定作業

SBMの場合、キャリアが提供するメールアドレスはパソコンと同じ仕組みなので、iPhoneの標準メールソフトで設定すれば送受信できるようになります。
一方docomoの場合は、本来フィーチャーフォンでしか使えないiモードのメールアドレスが提供されます。iモードメールをスマートフォンで利用するためにはspモードメールという専用のソフトが必要となり、このソフトをダウンロードするためにはGoogleのアカウントが必要となります。
Googleアカウントを知らないユーザーでも楽に設定できるようにプロセスを減らすか、 マニュアルを改善するなどの工夫が必要ではないでしょうか。
いずれにせよ、アンドロイドスマートフォンを初めて使うユーザーにとってこの仕組みは理解しにくいかも知れません。

これは私の同僚が電車内で見かけた光景ですが、アンドロイド携帯を買ったばかりだという50代ぐらいの男性が、見知らぬ高校生に声を掛けてスマートフォンのアプリの使い方を尋ねて教えてもらっていたそうです。その男性は、どうやらGoogleアカウントのことを全然知らなかったようでした。
弊社の調査でも、50代~70代のシニア層がスマートフォンに強い関心を持っていることが分かっています。会社を退職するのでじっくりスマートフォンと付き合いたいと思っている人もいます。このようなユーザー層にも楽に使い始められるスマートフォンであって欲しいと思います。
私は両機種それぞれでEメール設定をやってみましたが、小さい画面のタッチ操作に不慣れなこともあり設定には苦労しました。これについてはまた機会を改めてご紹介できればと思います。

弊社では今後、この2台のスマートフォンを使ってユーザビリティに関連する自主企画調査を実施していきます。調査結果はHIレポートや無料セミナー等で皆様へお届けする予定です。詳しくは弊社HPでお知らせします。お楽しみに。

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